開催レポート

2026年10月24日・25日、カンファレンス『マシン・コンシャスネス』を無事開催できました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
二日間で9人の登壇者が、「機械に意識はあるか」という問いにそれぞれの立場から迫りました。DAY1は、AIは意識をもちうるのか、それをどう確かめるのかを、理論・実験・哲学の側から。DAY2は、同じ問いを生命・身体・社会の側から捉え直しました。両日とも、最後に登壇者と会場がいっしょに議論する総合ディスカッションを行いました。DAY1の夜には懇親会と、若手研究者によるポスター発表を行いました。
このページの各セッションの要約は、AIまとめ(登壇者本人の確認なし)です。Zoomの自動字幕をもとにAIがまとめ、別のAIが字幕と突き合わせて確認したものを短くしています。字幕の誤認識などにより、内容に誤りを含むことがあります。



AIは意識をもちうるのかという問いに、4人の登壇者がそれぞれの立場から迫りました。金井さん・渡邉さん・信原さんは、いずれも機能主義を出発点にしながら、それぞれ異なる道筋を示し、茂木さんは計算と意識の関係そのものを問い直しました。(AIまとめ)
消去法で「計算論的機能主義」が最も妥当だとし、意識をシステム自身の因果的なダイナミクスで内在的に定める「内在的な計算論的機能主義」を提案。条件しだいでAIが意識を持つ可能性は十分にある、と論じました。
意識を「主観体験」と定義し、機能主義の立場から計算機上の神経回路にも意識が宿りうると論じました。確かめる方法として、脳の半球と機械の半球をつなぐ「主観テスト」を提案し、その先に意識のアップロードの構想を描きました。
意識の「計算上の意義」を重要な研究テーマとして提起。ノイズだらけの神経回路から確かなクオリアが生まれることをチューリングの「オラクル」になぞらえ、「一つの意識」という考えから「死ねば意識は消える」という前提を問い直しました。
意識は表象であり、表象は機能にほかならない、という機能主義の立場から、「意識とは汎用表象を用いた活動である」と主張。ハードプロブレム、意識の表象理論、表象の機能主義的理論、意識と自由の順に論じました。
AI企業のトップが意識を語り始めた状況を入り口に、機械の意識への不可知論、意識の「機能」、脳とコンピュータのたとえの限界、規模の拡大で何が変わったのか、意識と生命の関係などを、会場も交えて議論しました。
講演のあとは、同じ会場で懇親会と、若手研究者によるポスター発表(フラッシュトーク)を行いました。




「機械に意識はあるか」という問いを、生命・身体・社会の側から捉え直す議論が続きました。最後の総合ディスカッションでは、AIが社会に入ってくる中で、何に、どのような配慮を向けるべきかが議論されました。(AIまとめ)
LLMが人工生命の研究を変えたかもしれないという問題意識から、「モデル」と「エージェント的なシステム」を分けることを提案。知能の単位が一つのモデルからシステムやコミュニティへ移りつつあると論じ、身体性がもたらす境界やLLMに足りないかもしれない「ノイズ」について語りました。
観察から始める「ナチュラリスト」の立場から、意識を生物進化の中で考えるアプローチを紹介。「感覚運動表象系」と「価値予測系」の結びつきから、価値づけられた世界モデルは予測的になり、意識をもつエージェントはそれを主観的世界として経験する、と論じました。
「胃がなくても消化はできるのに、脳がなければ心はないと考えるのはなぜか」と問い、植物など神経系をもたない生物の知覚と行動の研究を紹介。生きることと心のはたらきを連続させて捉える「アニマシー心理学」の立場から、AIやロボットには心の生態学的性格が見えない、と述べました。
意識を考えるために「現実」の方を考える、として、現実を「働きかけへの抵抗」と定義し、基質・偶有性・不可避性の三つの側面を提示。つくり手自身の介入をも退けるよう設計された構造を「人工外部性」と名づけ、暗号学的な個体性をもつエージェントの実装を紹介しました。
意識は文明と相互作用しながら発展してきた、という観点から、LLMが人間と同じ意識をもつかではなく、LLMという新しい存在の心がどういうものかを見るべきだと提起。AIエージェントが社会のコミュニケーションに入ってくる今、「私たちが誰とともに生きていくか」を考えたい、と論じました。
登壇者が一日の感想を述べたあと、AIの急速な浸透をどう受け止めるか、心は社会が決めるものか、身体の制約と意識、配慮の根拠(個体性・エージェンシー)、功利主義と多元性へと、会場も交えて議論が広がりました。
神経科学・人工知能の研究者。ユトレヒト大学でPhDを取得。カリフォルニア工科大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、サセックス大学(准教授)を経て、2015年からアラヤの代表取締役。人工知能・神経科学・意識を研究している。
専門は認知神経科学。博士(工学)。意識の神経メカニズムを研究している。著書に、信原幸弘との共著『意識はどこからやってくるのか』(ハヤカワ新書)など。
認知神経科学の立場から、意識の起源を研究している。クオリア、注意、意思決定、時間知覚、記憶、身体イメージ、情動などをテーマとする。
専門は心の哲学。博士(学術)。意識・知覚・表象・心身問題などを研究してきた。意識研では、2023年の活動開始時に代表を務め、現在は「信原ゼミ」を担当している。
理学博士(物理学)。専門は複雑系科学と人工生命(ALife)。計算機シミュレーション、ヒューマノイドロボット、化学実験、生物集団の解析などを通じて生命性を探っている。東京大学大学院総合文化研究科 教授を経て、2026年4月から現職。
専門は進化神経生物学・進化形態学・動物意識研究。ヤツメウナギやヌタウナギを用いて、脊椎動物の神経系・行動・心の進化を研究している。相同性や動物意識をめぐる哲学的な考察も行う。
博士(学術)。専門は生態心理学、知覚の哲学、心理学の哲学、アニマシー心理学など。高千穂大学人間科学部教授などを経て現職。著書に『知覚経験の生態学――哲学へのエコロジカル・アプローチ』(勁草書房)。
博士(学術)。理化学研究所、サセックス大学サックラー意識科学研究センターを経て現職。運動主体感、身体所有感、変性意識体験、幻視、人工生命、仮想現実などから意識を研究している。意識研では「ハルシネーションマシン」の研究開発を支援している。
1986年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。著書に『生成と消滅の精神史――終わらない心を生きる』(文藝春秋)。文芸誌などに論考や詩を発表している。
大規模言語モデルのメタ認知や意識、AIアライメントを研究している。本カンファレンスの実行委員。意識研のnoteに概説記事「マシンは意識を持つか?」を執筆(図解AIまとめ)。
ニューラルネットワーク、形態形成、進化、人工生命などを研究している。本カンファレンスの実行委員。
所属・プロフィールは、ご本人の公式プロフィール(大学・研究機関のページ、researchmap など)をもとに、意識研究財団 事務局がまとめたものです(2026年10月時点)。
アーカイブ動画:準備中です。公開したら、このページと意識研のXでお知らせします。
問いは、ここから続きます。
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