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事業報告

2024年度 事業報告書

一般財団法人意識研究財団|2024年4月1日〜2025年3月31日

 意識の究極問題を問う「意識研」は、今年度財団化し「一般財団法人意識研究財団(The Consciousness Research Foundation)」となった。意識研では、現在、「テクノロジー」「メディテーション」「ウェルビーイング」をテーマに三つのチームに分かれて活動を行っている。生成AI登場以後、AI研究者すらにわかに信じがたいとおもうレベルのAIが次々とリリースされているなかで、意識研は「AIに回答不能な究極の問い」を問うことをテーマの一つとしており、そのような問いを問うことは、ますます重要になってきているといえる。以下各プロジェクトについての報告。 【プロジェクト1:ハルシネーションマシン(テクノロジー)】  昨年度、東京大学の准教授であり、また弊財団評議員でもある渡邉正峰が研究する「マインドアップローディング」を取り上げた。その成果は、弊財団評議員の信原幸弘との対談という形で今月、早川書房より出版された。  今年度は、北海道大学の鈴木啓介氏の「ハルシネーションマシン」を取り上げた。直訳すると「幻覚機械」となるこの装置は、変性意識状態における知覚をヘッドマウントディスプレイを通して再現しようとするもので、鈴木氏はサセックス大学のアニル・セスのもとで初号機を開発している。今年度、まず鈴木氏、明治大学の蛭川立氏、信原幸弘、一つの特殊な意識状態といえる「変性意識」についてディスカッションを行うとともに、実際に「ハルシネーションマシン」の体験会を行った。そこで出たアップデートのための意見などをもとに、鈴木は、Konelの永井氏らの協力のもとで、初号機のアップデートに着手し、意識研は、そのための開発資金の支援を行った。 【プロジェクト2:仏教と意識(メディテーション)】  昨年度、NTT基礎研の藤野正寛氏をお迎えし、主に信原幸弘と「マインドフルネス」について哲学的な観点を交えたディスカッションを行った。このディスカッションも、書籍化が予定されている。  今年度は、再び藤野氏の協力のもと、研究者向けリトリートの開催支援や、瞑想経験が豊富な修行者の方々、永沢哲氏、藤田一照氏、井上ウィマラ氏をお招きし、それぞれ新妻雅弘氏、下西風澄氏、ハナムラチカヒロ氏との対談の形で研究会を行った。 【プロジェクト3:意識と里山(ウェルビーイング)】  昨年度は、NTTの渡邊淳司氏の協力のもと、ウェルビーイングの本質やテクノロジーとの関係などを議論し、最終的にイベントを行った。  今年度は、信原が主導し「意識と里山PJ」を開始し、「現代の資本主義的な競争社会から脱した里山的なゆったりとした暮し(自足的で循環的な暮し)の可能性や意義」を問うている。昨年、山梨のパーマカルチャーセンタージャパンを訪問し、代表の設楽氏とディスカッションを行い、今年からは、北海道大学の染谷昌義氏らとともに二つの読書会(宮沢賢治読書会、ベルクソン読書会)も始めている。 以上

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